Newsweek

グレン・カール

CIAが視る世界

ムラー報告書でロシア疑惑は晴れず、狂乱は大統領選まで続く

2019年05月02日(木)06時40分

    実際問題としては、トランプが弾劾・罷免されることは考えにくい。共和党の議員は全員反対するだろうし、民主党指導部も弾劾手続きを推し進めることが得策でないと考える可能性が高いからだ。20年の大統領選で民主党候補にとって不利に働きかねないと恐れているのだ。

    民主党が国民の暮らしを改善させるための政策を提案せず、トランプたたきに明け暮れていると有権者に思われれば、ムラー報告書の内容に関係なく、トランプが大統領に再選されても不思議はない。

    司法上の論戦の戦わせ方について、有名な伝記作家で詩人のカール・サンドバーグはユーモアを込めてこんな言葉を残している──「法と事実が自らに不利なときは、テーブルをたたいてわめき散らせ」。

    ロシア疑惑をめぐってはムラーの報告書が事実を提示し民主党が法律論を訴えている。そうなると20年の大統領選までの間、共和党とトランプがテーブルをたたいてわめき散らすことになりそうだ。

    <本誌2019年4月30日/5月7日号掲載>

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    ※4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が尊敬する日本人100人」特集。お笑い芸人からノーベル賞学者まで、誰もが知るスターから知られざる「その道の達人」まで――。文化と言葉の壁を越えて輝く天才・異才・奇才100人を取り上げる特集を、10年ぶりに組みました。渡辺直美、梅原大吾、伊藤比呂美、川島良彰、若宮正子、イチロー、蒼井そら、石上純也、野沢雅子、藤田嗣治......。いま注目すべき100人を選んでいます。


    プロフィール

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    グレン・カール

    GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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