Newsweek

ファッション

ファッションの可能性と自身の行動について考える体験型ミュージアム

2018年11月22日(木)18時30分
河内秀子(ドイツ在住ライター)

    ミュージアップショップも興味深いテーマ仕立て

    1階にはサステナブル・ファッションのショップがある。3カ月おきに変わる様々なテーマによってキュレーションされた商品が並ぶ。オープン時の最初のテーマは「スプラッシュ! ファッションビジネスにおける水の役割」で、キング・オブ・インディゴ(Kings of Indigo)、アディダス×パーリィー(Adidas x Parley)、インセイン・イン・ザ・レイン(Insane in the Rain)などのブランドが登場している。

    アディダス×パーリィーは海洋プラスチックごみを回収し、新たな素材へと生かしているが、ゴーストネットと呼ばれる漁船から流れた漁網を糸にして、靴の表面の模様に利用した商品などが置かれている。そうしたものを手に取ると、ファッションが単に消費されるデザインに限られないことが実感できるだろう。
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    サステナブル・ファッションを集めた1階のショップ Fashion for Good (c) Presstigieux

    このミュージアムの仕掛け人は、アムステルダムに拠点を置く「ファッション・フォー・グッド(Fashion for Good)」。2017年に創立されたファッションビジネスが抱える問題の解決を目標に置く団体だ。

    「私たちの目的は、ファッション業界を変えること。そのために開発者とブランド、販売店を繋いでいきたい。例えば、アディダスが皮革の代わりになるようなサステナブルな素材を探していたとしたら、その分野で新しい技術を開発しているスタートアップ企業を提案します」

    ファッションへの意欲を失わなせい

    ドイツのヴェルト紙はこう報じている。「これまでのサステナブル・ファッションは、消費者側に指図するような、ファッションへの興味や意欲を失わせるようなものだった。しかしこのミュージアムは、技術革新によるファッションの可能性を具体的に見せることで様々な人を惹きつける」

    おしゃれなコンセプトストアのようなショーウィンドウの前を通りがかり、ふらりと入ってくる人もいる。「このミュージアム素敵!」と自撮りをしてインスタグラムにアップする女の子たちも多い。スタイリッシュな彼女たちも多様なインスピレーションを受けているようだ。

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