Newsweek

キャリア

みんなが諦めているときこそ成功のチャンス、コロナ失業に負けないキャリア戦略

2021年02月15日(月)11時00分
フォーン・ガーマー(作家、ジャーナリスト)

    ILLUSTRATION BY NUTHAWUT SOMSUK/ISTOCK

    <コロナ禍でも健全な精神を維持して、危機の時代に求められる人材になるすべを説く>

    世界経済は依然、新型コロナウイルスの流行による混乱のさなかにある。アメリカでは昨年、コロナ禍以前と比べて980万件もの雇用が失われ、失業率は4月に史上最高の14.7%を記録した。

    4度のピュリツァー賞候補に選出されたアメリカ人ジャーナリストでベストセラー作家のフォーン・ガーマーは、1月刊行の新著『カミング・バック』で、失業や収入減に苦しむ人が望む職を手に入れるための戦略を説いている。

    雇用が不安定なこの時代に、ガーマーの実践的アドバイスからは得るところが多い。求職活動に必要なことやスキルアップの重要性、クビになるのを防ぐ方法などを、同書から抜粋する。

    「勝ち」を狙う姿勢で

    不況などに見舞われた人は得てしてキャリアを一から立て直すことを迫られる。感染症のパンデミック(世界的大流行)だろうが、テロや自然災害、個人的事情だろうが、危機に際して自らの強みを見つめ、できるだけ早く行動を起こせるかは自分次第だ。

    覚えておくべきなのは、誰もが諦めているときが成功の最大のチャンスだということ。多くの人が病気で苦しんだり、死んだり、経済的に困窮しているときに「勝ち」を狙いにいくのは不適当に思えるかもしれない。かといって部屋の隅で膝を抱えてニュースにかじりつき、世界が終わるのを待つのだろうか? あらゆる危機はいつか終わるし、人生は続く。だから困難に打ち勝ち、成功を手にする方法を考えないのは愚かだといえる。

    コロナに感染するなど直接の被害者でもない限り、今後のキャリア戦略を練り始めるべきだ。連絡を取るべき人々をリストアップし、実際にコンタクトを取ってみる。世界が「正常に戻る」のを待ってから行動するのでは遅過ぎる。成功の果実を手にするのはいつだって、素早く行動に移した人だ。

    パンデミックは多くの人を崖っぷちに追い詰めた。だが、幸い病気にならず家に籠もりきりの人には、体を鍛えたり、同僚や他の求職者を超えるスキルを習得できたりする時間がたっぷりある。無料もしくは安価なオンライン講座を使えば(筆者はエデックスやコーセラなどが好みだ)、短期間で能力アップが可能だ。

    ところがほとんどの人はこの先どうなるだろうと、ただ鬱々と考えて過ごしている。何という時間の無駄だろう!

    ニュースを遮断する

    健全な精神を保ちたいなら、ニュース断ちをおすすめする。危機の際には、受け取るニュースの量をコントロールしないと、逆にニュースに主導権を奪われてしまう。

    暗いニュースばかり見ていると気持ちも暗くなる。情報収集のためにどれくらいニュースを読んだり見たりする必要があるのか、目安を決めるべきだ。さもないと、ニュースにのみ込まれることになる。

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