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テクノロジー

IBM、米西海岸の「RSAカンファレンス」への参加を取り止め──「従業員の健康が大事」

2020年2月17日(月)17時30分
タルン・マズムダル

    開催は1週間後に迫っているが(写真は、サイバーセキュリティーのイベント「RSAカンファレンス」のサイト) www.rsaconference.com/usa

    <新型コロナウイルスの感染拡大で、米テクノロジー企業のイベント見合わせが相次いでいる>

    IBMは15日、サンフランシスコで3月に開催されるサイバーセキュリティの世界的イベント「RSAカンファレンス」への参加を新型コロナウイルスの感染拡大を理由に取りやめたと明らかにした。

    IBMのセキュリティ部門はツイッターで「わが社にとって従業員の健康は最大の関心事であり、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連して今後のイベントや出張について検討を続けている。今年のRSAカンファレンスについては参加を見合わせる」と発表した。

    新型コロナウイルスに対する懸念が広がっているものの、RSAカンファレンスの主催者によれば開催の予定に変更はないという。主催者はウェブサイトでIBMの参加見合わせを認め、こう述べた。

    「IBMの決定を理解し尊重するが、RSAカンファレンスはスケジュール通り開催する予定だ」

    RSAカンファレンスへの参加を見合わせた出展社やスポンサーはこれまでに8社。うち6社が中国企業で、残りはカナダとアメリカの企業が1社ずつだという。

    フェイスブックも中止

    RSAのウェブサイトでは、主催者が会期中に取る感染予防策についても明らかにされている。ボランティアが登録カウンターや床をこまめに消毒するほか、参加者を運ぶシャトルバスには手指用の消毒剤を置き、座席のひじ掛けについては1日に4回、拭き掃除をするという。

    ちなみにこれまでに参加登録した人の82%はアメリカ在住だという。

    テクノロジー企業の間ではイベントの開催を見合わせる例が相次いでいる。フェイスブックは年に1度の「グローバル・マーケティング・サミット」を中止。スペインのバルセロナで予定されていたモバイル見本市「MWC」も開催が見送られた。

    新型コロナウイルスの影響は、大小を問わず世界各国の多くの企業やイベントに及んでいる。

    (翻訳:村井裕美)

    <参考記事>新型コロナウイルス、人口2.6億のインドネシアで感染者ゼロの怪
    <参考記事>アフリカで初の新型コロナウイルス感染者、医療ぜい弱な大陸は大丈夫なのか

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