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外国人リレーコラム

Tokyo Eye

ここがスゴイよ日本のバラエティー番組──テレビの演出と民主主義

2020年03月19日(木)11時20分
周 来友(しゅう・らいゆう)

    日本のテレビ番組は、時に行き過ぎた演出で「やらせ」だと批判される。ただの出演者、あるいは通訳などの手配を請け負う業者でしかない私は、そんな番組制作上の演出に意見などできないが、1つだけ言えることがある。日本の番組は確かにレベルが高く、他国に影響も与えているということだ。

    中国では最近、日本の番組を参考に制作したバラエティー番組が増えており、日本で仕事をしていた台湾人が中国で放送作家をしているといった話も聞く。

    ただし、中国のテレビ局も日本の番組の最も優れたところはまねできない。それは、テレビという公共放送を使って堂々と自国の悪口を言えることだ。

    中国の番組で、外国人を呼んで中国の悪口を言わせるなんてあり得ない。「日本を批判し、中国を弁護する」という私のキャラも、民主主義国の日本だからこそ成り立っているのだ。

    とはいえ、最近は日本でも、日本サゲより日本アゲ、外国人が「日本はスゴイ」と称賛する番組のほうが受けがいい。そんな中、貴重な日本批判キャラとして起用され続けている私。しかし、果たしてこの路線のままでいいものか......。

    というわけで、私も言っておきたい。日本の民主主義はスゴ~イデスネ!

    Zhou_Profile.jpg周 来友
    ZHOU LAIYOU
    1963年中国浙江省生まれ。87年に来日し、日本で大学院修了。通訳・翻訳の派遣会社を経営する傍ら、ジャーナリスト、タレント、YouTuber(番組名「ゆあチャンネル」)としても活動。

    <2020年3月17日号掲載>

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    2020年3月24日号(3月17日発売)は「観光業の呪い」特集。世界的な新型コロナ禍で浮き彫りになった、過度なインバウンド依存が地元にもたらすリスクとは? ほかに地下鉄サリン25年のルポ(森達也)、新型コロナ各国情勢など。

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