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東欧のシリコンバレー

Hiroshi Shibata|ウクライナ

ウクライナのクリスマス ‐ ロシア正教会からの独立とコロナ 柴田裕史

ともあれ、ウクライナ人は日本人が俗に言う「盆と正月が一緒に来たよう」な雰囲気を12月25日から1月7日までの約2週間楽しんでいます。日本では大晦日と新年三が日が親戚家族と一緒に過ごす期間とされていますが、欧米ではクリスマスは親戚家族と大晦日・新年が友達、恋人等と盛大にカウントダウンしてパーティしながら過ごす祝日のような位置づけとなっており、日本と真逆です。ウクライナでは2つのクリスマスを親戚家族と過ごし、その間の大晦日と新年を親しい友人たちと祝うのでこの間の約二週間はほぼ仕事が回りません(苦笑)。

今年はコロナ禍が全世界的に多大な負の影響を与えましたがここウクライナでも3月から6月まで完全な都市封鎖、国境封鎖、検疫措置(ロックダウン)による薬局、病院、スーパー以外のすべての店を閉店にする措置が取られました。しかし12月現在でも一日あたり13000人もの新規コロナウイルス感染者が出ており、部分的な検疫措置の継続を余儀なくされています。先日ウクライナ政府は来年の1月8日より1月24日まで今年の3月にとったような完全なる検疫措置の実施(都市封鎖と国境封鎖はなし)を決定しました。これを聞いた私は「なぜ1月7日のクリスマス後にこれを実施するんだろう・・・?」と疑問に思いました。クリスマス休暇中に人出が多くなりそれだけ多くの感染者が発生する危険があるからです。しかしこのコロナ禍でウクライナの人々の間で鬱憤がかなり溜まっており、レストランなどの事業者のデモも開催されるなど政府からの十分な補償のない小規模事業者にとってこの検疫措置はビジネスの生死を左右することから政府が「クリスマスぐらいいいじゃないか」と考え1月8日からの実施にしたと私は個人的に考えています。

ウクライナのクリスマスは日本のようにKFCを食べて恋人と過ごすのとは大きく違います(笑)。クリスマスイブには家族と12種類の肉以外の食材(魚と野菜)を食べます。肉を使用しないボルシチ、バレニキ(ジャムなどが入った餃子風デザート)、ビーツサラダなどが食卓に並びます。ウクライナにはゴッドマザー、ゴッドファザーの習慣があり、ゴッドチルドレンはゴッドペアレンツの家を訪問してコリャドカ(クリスマスキャロル)を歌い、お礼にお金をもらいます(昔はお菓子がメインだったらしいです)。かくいう私もウクライナ人妻の実家でこれらを毎年体験しています。私の妻は5人ゴッドチルドレンがいます。

以上、氷点下のウクライナの首都キエフよりお届けしました!

Ago-ra IT Consulting 柴田裕史へのご連絡は下記まで:
hiroshi.shibata@ago-ra.com

HP: https://ja.ago-ra.com/

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Profile

著者プロフィール
Hiroshi Shibata

Ago-ra IT Consulting及びEE Technologies代表、ITウクライナ協会日本市場担当、日宇複数企業の顧問、代表を兼務。米国、豪州の大学を卒業後、欧米の外資系金融3社のテクノロジー部でアルゴリズム取引開発に10年以上従事。'02年の学生時代に創業。'16年に欧州へ拠点 を移す。世界8か国に在住経験あり。現在キエフにて日本企業向けオフショア開発コンサル業および現地IT企業の日本向けマーケティングを支援。妻はウクライナ人。

Twitter: @agoraitconsulti

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