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ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

【一杯のモヒンガー製作秘話】ノリと勢いと若さとミャンマー

映画のワンシーン

皆さん今晩は。
今日もヤンゴンでは停電が起こり、各地でインターネット遮断が起きている中、原因は不明ですが、現在私の固定回線並びにポケットWi-Fi回線は遮断されています。
何とか携帯電話のネットは切れていないのでそこから頑張って投稿します。
引き続き激動のミャンマーから新町がお送りします。

インターネットが不安定になってきています。
地方などではピンポイントで完全遮断されている地域もあります。
主に軍と戦闘が行われている地域です。
これらは全て人為的に行われている事であり、表現の自由が守られて然るべきだという考えをキチンと持てる国で産まれた私たちはとても幸せな事なのだなと思います。

という事で2日後に迫ってきている短編映画「一杯のモヒンガー」オンライン上映会に私がちゃんと参加できるのか不安になってきました。
170名を超える方に参加してもらえるようで嬉しい限りです。
イベントの様子を私も一緒に参加して感じたいのですが、もし仮に私が参加できなくても、日本にいる運営の学生スタッフたちや、監督の北角さんがバッチリ盛り上げてくれると信じているので皆さん是非参加してください。
参加は無料です。

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前回、前々回の投稿で「一杯のモヒンガー」製作開始までとこの企画の全体像や、ミャンマー日本人界隈での反応などをお伝えした訳ですが、いよいよ製作開始後の話です。
最初にやらなければいけないのは脚本制作。
コメディを作ろうという事は決まっていましたが、果たしてどんな話にすれば良いのか。
結構記憶が曖昧になってきていますが、監督、プロデューサー、脚本の3人で行った脚本会議では大きく3つのアイデアが出ていたと思います。

一つは冴えない男が振り回される話。
細かい事は決まっていませんでしたが、その男のビジュアル感は皆一致してました。
何を隠そうウチの会社の社員に良い感じのがいたからです(笑)
結局このアイデアは採用されませんでしたが、モデルとなった彼は「一杯のモヒンガー」でもちょい役として出てもらってます。

チャンとおじさん.jpg

私はどんな話が作りたいという具体的なアイデアは無かったのですが、撮りたいシーンというのがあって、それはヤンゴンの街中を走り回るというものでした。
いわゆる観光地と呼ばれる有名な場所だったり、例えばシュエダゴンパゴダが遠くに見えるところを敵から逃げるシーンだったり、ローカルな市場で野菜が入ったカゴをひっくり返したり。
結局はそのアイデアも「一杯のモヒンガー」に入る事はありませんでしたが、あーでもないこーでもないという話の中から「やっぱりモヒンガーじゃない?」というようなところになっていったのだと思います。

みんなで出したアイデアを基に脚本の平田悠子が肉付けをして膨らましそれをまたみんなで煮詰めていくというような事をしつつ1ヶ月くらいかけてまず日本語の脚本を完成させました。
短編映画とはいえこの作業はめちゃめちゃ大変だったと思います。
僕らは好き勝手に言ってればよいのですが、それをキチンとした作品にまとめ上げたのは間違いなく彼女の力だなと感心しました。
この時期、ミャンマーでは4月にある水祭りという時期で一年で最も盛り上がるお祭りの時期でした。
大袈裟ではなく実質一カ月の内半分以上が休みというか仕事にならないような季節でもあります。
会社の仕事としては色んな事が止まってしまい大変なのですが、その間に脚本を作るという意味ではちょうどよい時期だったのだと思います。

そして完成した日本語の脚本を今度は全編ミャンマー語にしていきます。
これは共同監督であるアウントゥーレイン君と主に作業していく事になりました。
彼はもともとMAKESENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd.で通訳として働いていたのですが、日本のアニメや映画が好きで毎日観ているような奴でした。
日本語の言い回しをそのままミャンマー語に変換すれば良いという訳でもないのでこの作業も中々大変だったと思います。
毎日脚本の平田さんと細かいニュアンスなどを話したりしていました。

ミャンマー語での脚本を作ると同時に具体的な撮影スケジュールや役者の選定などを同時進行で進めていきます。
そして実は監督が北角さんに決まったのも脚本が出来上がった辺りのことだったと思います。
もともと、北角さんにそのつもりは無かったようです。
私か、脚本を書いた平田さんがすると思っていたようです。
ですが、私はメイクセンスのみんなをまとめないといけないし、平田さんは補助に回った方が全体のバランスを取れると考えている事もあり、言い出しっぺの北角さんがやってくださいと私たちから提案しました。

勿論映画監督など未経験です。
これについても色んな意見をいただいてはいたのですが、今考えてもプロデューサーとして良い判断だったなと思います。
そもそも誰もやった事のないような挑戦なのだから監督も未経験で問題ないというようなノリも勿論ありましたが(笑)

その後北角さんは猛勉強をしながら監督業をこなしていくことになります。
ジャーナリストとしての仕事もこなしながらなので、大変だっただろうなと思います。
しかし、北角監督の凄さを最も感じたのは映画が完成した後にありました。
その話はまた次回にするとしましょう。

明日はいよいよイベント前日、私も含めスタッフも緊張感が上がってくる頃かと思います。
完成までの話をドドッとお届けしつつ、改めて「一杯のモヒンガー」という企画の意義をお伝えできればと思います。


それではまた。

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Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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