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ヨシヒロミウラ|ベトナム

問題が続くハノイ都市鉄道の近況 運行はいつ? 工事の進捗は?

黄昏時のドンダー湖上の2a号線。風景はとても美しいのだが。。。建築途中時の写真です。(iStock)

ハノイの都市鉄道の2a号線と3号線の進捗状況をお伝えします。

2a号線は中国が建設し、3号線はフランスが建設をしていますが、

2a号線が問題が多く運行開始が危ぶまれています。もし運行開始出来たとしても安全基準が古い?中国品質で低いという訳です。

3号線は全車両がフランスから到着。キンマ通り区間の地下部分路線の工事現場の動画とトンネルを掘るロボットの動画もあります。

2020年からのハノイ都市鉄道をめぐる状況は過去記事から読んで頂きたいです。


【3号線】フランスから10本目の車両が到着!

ハノイ都市鉄道管理委員会(MRB)は9月16日午後4時に、

ハノイ都市鉄道3号線の10車両目がフランスからハイフォン港に到着したと発表しました(参照)。

今回到着した車両が最後の車両で、これで3号線の全10車両がハノイに到着しました。

通常は8車両で運行され、1車両はラッシュ時に、もう一車両は緊急用に使われます。

快適な車両空間を演出

MRBによると、列車はベトナム人のニーズを研究し製造され、

運転席の床からハンドルまでの高さは160cm、客室の高さはそれぞれ210cmなど、

ベトナムに最適化した設備と技術が完備されています。

客車は車両内の空間を広く取り、乗客の数を最適化するよう設計された4つの座席があります。

車窓にアンチグレアガラスを使用し、乗客が外の景色を眺めやすいようにしています。

車両内の温度差が10℃以下になるように素早く調整できる双方向空調システム。

また、各車両に無線システムが搭載され、

緊急事態に迅速に対応するための直接観察スクリーンを備えた4台のカメラシステム、

火災・煙検知システムも搭載され、車両内の照明LEDライトは地下に入る時に、

自動的にライトが点灯します。

LED照明システムを備えた列車のインテリアは、常に開放感を生み出し、乗客に快適さをもたらします。

電車の床面は広くて低いので、特に荷物を運ぶ人や車椅子で移動する人は乗降するのにとても便利です。

電車内には身障者用の優先エリア、お年寄り、女性、子供向けの座席があります。

3号線は地下部分を建築中

↑キンマ通り区間の建築の様子です。


↑フランスから輸送された巨大ドリルロボットでトンネルを掘り進めています。ドリル部分先端がベトナムの国旗になっている。


地下部分はキンマ通り区間で、ロッテセンター、ビンホームメトロポリス、在ベトナム日本国大使館の最寄り駅となります。

キンマ通りは日本人街がるから、多くの日本人が利用しやすい電車となりそうです。

【2a号線】フランスのコンサルタント会社はハノイ都市鉄道2a号線の安全性優先を推奨していますが、運輸省の意見は?

tuoi tre onlineによるとフランスの安全性評価コンサルティングユニット(ACTコンサルタント)は、ハノイの都市鉄道2a号線のシステムについて、運用時のシステムの不安定性のリスクにつながる16の推奨事項を発行しました。(参照)

しかし、運輸省はプロジェクト完了報告書の中で、Apave社の16の警告は、投資、開発、および運用における技術的および安全基準の違いに起因すると述べました。欧州・中国間の都市鉄道システムの違いに起因するものだと述べた。

ACTコンサルタントは、ハノイ都市鉄道2a号線がヨーロッパのメトロシステムの運用における多くの技術基準を満たしていないことを述べています。

ACTコンサルタントによると、2a号線は車両の牽引システムと電気ブレーキシステムの安全性を保証するものではないと言う。

システムは、車両運行中の緊急事態を処理する準備が出来てなく、

システムの10の緊急手順をテストした時、8つの手順が失敗したと述べている。

EPCゼネコン-ChinaRailway Administration Group Limited Company 6は、

システム操作の安全性に関連する十分な文書を提供していませんでした。

駅の防火システムは保証出来ず、高架橋システムの安全性も保証出来ない。

ハノイ都市鉄道2a号線のシステムの76の危険、31の安全機能、リスク管理、および10の緊急事態の評価を通じて、

ACTコンサルタントは、この鉄道路線の商業運転における損失のリスクと安全性について16の推奨事項を作成しました。

ACTコンサルタントは、2a号線の運行を開始した場合、投資家(運輸省/鉄道プロジェクト管理委員会)は運行のリスクを受け入れる必要があることを強調しました。

しかし、運輸省の説明によると、 2a号線の13の列車は、品質、技術的安全性において、ベトナム登録局によって検査され、認定されています。

試運転中の各列車は1,500km以上走行し、安全を確保しています。

さらに、防火救助警察はシステムの防火証明書を発行しました。TUVは電気ブレーキおよびトラクションシステムの品質および安全認証を発行しています。

中国のEPCゼネコンおよび列車メーカーのBSRは、列車の品質と技術的安全性に取り組んでいます。ハノイメトロは、2a号線の安全管理システムの運用を1年間サポートするために中国のコンサルタントを雇用しました。

運輸省はまた、ACTコンサルタントが2a号線をヨーロッパの基準に従って評価し、2a号線が中国の基準に従って設計及び建設されたことを認めました。

たとえば、中国の規格では信号の安全性の評価と認証のみが必要であり、電気牽引システムと電気ブレーキシステムの安全性評価は必要ありませんが、ヨーロッパの規格では3つのシステムすべての安全性を評価する必要があるというものです。

最近、2a号線を運行するために、ハノイメトロは一連の職員と専門家を北京メトロ会社、深圳メトロに派遣し、システム運用技術を中国の基準で訓練しました。

 

Profile

著者プロフィール
ヨシヒロミウラ

ベトナムハノイ在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に強く惹かれベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ブロガーズ」も運営。自らベトナムと日本を繋ぐ活動も奮闘中。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト成功。ベトナムと日本を北海道から繋げる活動的ライター。Twitter:@VietnamNihonjin

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