Newsweek

湯川鶴章

湯川鶴章のテクノロジーフィクション

AIが医師より48時間早く急性腎障害を検知=グーグル傘下のディープマインド

2019年08月08日(木)12時45分
    AIが医師より48時間早く急性腎障害を検知=グーグル傘下のディープマインド

    医者より早く腎障害を見つけるAI診断。ディープマインド社にとっても創業以来最高の快挙だという Mohammed Haneefa Nizamudeen-iStock.

    エクサウィザーズ AI新聞から転載

    Googleの持株会社Alphabet傘下のAIベンチャーの雄、英DeepMind社は、各種症状を見て急性腎障害と医師が診断できる48時間前に、AIを使って検知できるようになったと発表した。予防医療に関して同社過去最高の快挙だとしている。

    急性腎障害は、数時間から1週間程度の経過で腎臓の機能が低下する病態のことで、発見が遅れることで年間約200万人が死亡するという。

    DeepMind社が出した論文によると、同社は70万人以上の電子カルテなどのデータをディープラーニングで解析。入院患者の55.8%の急性腎障害と、人工透析が必要になるような急性腎障害の90.2%を、最高48時間前に検知できたという。

    同社は今後、癌の診断や失明の予防などにもAIを活用していきたいとしている。

    2019081320issue_cover200.jpg
    ※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。

    プロフィール

    プロフィール

    湯川鶴章

    AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。

    注目のキーワード

    注目のキーワード

    ニューストピックス

    本誌紹介

    特集:香港の挽歌

    本誌 最新号

    特集:香港の挽歌

    国家安全法で香港の自由と繁栄は終わり? 中国の次の狙いと民主派を待つ運命

    2020年7月14日号  7/ 7発売

    人気ランキング

    • 1

      科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求める

    • 2

      「金正恩敗訴」で韓国の損害賠償攻勢が始まる?

    • 3

      中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

    • 4

      ヘビのような両生類アシナシイモリの謎 口腔の毒腺…

    • 5

      習近平はなぜ香港国家安全維持法を急いだのか?

    • 6

      新型コロナ、血液型によって重症化に差が出るとの研究…

    • 7

      ロシア諜報機関の汚れ仕事を担う、「29155部隊」は掟…

    • 8

      やはり空気感染はあった? だとすれば対策の強化が必要

    • 9

      ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府…

    • 10

      英会話では英語が身につかない2つの理由

    • 1

      国家安全法成立で香港民主化団体を脱退した「女神」周庭の別れの言葉

    • 2

      中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

    • 3

      科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求める

    • 4

      孤立した湖や池に魚はどうやって移動する? ようや…

    • 5

      東京都、新型コロナウイルス新規感染107人を確認 小…

    • 6

      中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで…

    • 7

      英首相ジョンソン、香港市民の英市民権取得を確約 中…

    • 8

      東京都、3日の新型コロナ新規感染は124人 小池知事「…

    • 9

      スウェーデンの悪夢はパンデミック以前から始まって…

    • 10

      ブラックホール爆弾から無限のエネルギーを取り出す…

    • 1

      国家安全法成立で香港民主化団体を脱退した「女神」周庭の別れの言葉

    • 2

      中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

    • 3

      科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求める

    • 4

      世界最大の中国「三峡ダム」に決壊の脅威? 集中豪…

    • 5

      中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで…

    • 6

      孤立した湖や池に魚はどうやって移動する? ようや…

    • 7

      東京都、新型コロナウイルス新規感染107人を確認 小…

    • 8

      ポスト安倍レースで石破氏に勢い 二階幹事長が支持…

    • 9

      自殺かリンチか、差別に怒るアメリカで木に吊るされ…

    • 10

      宇宙に関する「最も恐ろしいこと」は何? 米投稿サ…

    もっと見る

    Picture Power

    レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

    【フォトエッセー】抗議と嘆きと連帯の聖地になったジョージ・フロイド殺害現場