ニュース速報

ビジネス

FRB副議長、23年の利上げ開始支持 「インフレリスク上向き」

2021年08月05日(木)00時19分

米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は4日、米経済が雇用や物価の目標達成に向け引き続き順調に推移しているとした上で、2023年に利上げを開始できる状況にあるという認識を示した。写真はクラリダ副議長。2019年8月撮影(2021年 ロイター/Jonathan Crosby)

[ワシントン 4日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は4日、米経済が雇用や物価の目標達成に向け引き続き順調に推移しているとした上で、2023年に利上げを開始できる状況にあるという認識を示した。

ピーターソン国際経済研究所でのオンライン討論で「利上げに必要な条件は22年末までに満たされると確信している」と表明。「23年に政策正常化を開始することは、こうした条件の下で、柔軟かつ新たな平均インフレ目標の枠組みと完全に一致する」と語った。

現在のインフレ高進は鈍化すると予想されるが、仮にFRBが物価の目安として注目するコア個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが今年3%超えた場合、それはインフレ目標の緩やかな上振れ以上のものと判断されると指摘。「個人的なインフレ見通しに対するリスクは上向きだ」と述べた。

インドで最初に検出された感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」は経済にとって明らかに下振れリスクとしながらも、今年の国内総生産(GDP)成長率はなお不況からの急速な回復を示すものになると予想した。

世界の国債利回りの大幅な低下には驚いたとしつつも、経済が「長期停滞」に直面している市場のシグナルと判断する用意はないと強調した。

国債利回り低下の要因を引き続き見極めているとした上で、新型コロナ感染再拡大が経済成長を阻害するという懸念など、複数の要因が存在する可能性があると指摘。同時に、インフレ期待低下に寄るものではないとの認識を示した。

米10年債利回りは3月終盤以降、0.5%ポイント超低下した。クラリダ副議長の発言前は1.15%を割り込み、6カ月ぶりの低水準に迫っていたが、同氏の発言を受け、1.2%を上抜けた。

また、米経済がFRBが設定したテーパリング(量的緩和の縮小)開始に向けたハードルに達していないものの、近づいており、「私のベースライン予測が実現すれば、FRBが年内にテーパリングを発表することを支持する可能性がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

日米豪印、「強制に屈せず」と共同声明 中国念頭に連

ワールド

カナダ人2人が中国を出国、ファーウェイCFOの拘束

ワールド

日米豪印の首脳会合、毎年開催で合意 「さらに発展」

ビジネス

アングル:独自動車大手、水素燃料とEVに「二股」の

MAGAZINE

特集:予防医療の時代

2021年9月28日号(9/22発売)

病気は「治す」から「防ぐ」へ......ゲノム検診で異常検知し超極小「ナノマシン」が細胞診断する日も近い

人気ランキング

  • 1

    武漢研究所、遺伝子操作でヒトへの感染力を強める実験を計画していた

  • 2

    感染は日本とアメリカが中心、すでに35カ国で確認されたR.1変異株の危険度

  • 3

    起業の成功に必要なもの...資金・コネ・知識・経験より大事な4箇条

  • 4

    【新型コロナ】中国の生物兵器完成を許すな

  • 5

    カップル・セラピストが見た、関係修復に失敗する夫…

  • 6

    グッチのバッグからダイソン家電まで...... 中国恒…

  • 7

    中国恒大、23日分の利払い約92億円の実行困難に 米…

  • 8

    「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型…

  • 9

    日本の元セクシー女優、フィリピンに遊びに行ったら…

  • 10

    犬のように人懐こい猫25種 飼い主に忠実な「相棒」…

  • 1

    「携帯キャリアと正反対」 ネットフリックスが幽霊会員を退会させる狙いとは?

  • 2

    男性の平均寿命トップから36位へ 沖縄があっという間に「短命県」になったシンプルな理由

  • 3

    家族を優しく守ってくれる「吠えない」大型犬

  • 4

    サイを逆さ吊りにする実験結果がイグノーベル賞を受賞

  • 5

    韓国の技術革新力が世界5位に──K ポップの活躍も要因…

  • 6

    武漢研究所、遺伝子操作でヒトへの感染力を強める実…

  • 7

    生放送の天気予報に堂々と映り込む犬「おやつが欲し…

  • 8

    ハリケーン被害:洪水で流れてきたワニに庭で食われる

  • 9

    起業の成功に必要なもの...資金・コネ・知識・経験よ…

  • 10

    4000回の腕立て伏せを毎日、1年間続けた男...何を目…

  • 1

    「レオ様」激似の顔を持つ男...その数奇な運命と、たどり着いた境地

  • 2

    中国の衛星が3月に軌道上で突然分解......その理由がようやくわかった

  • 3

    来日25年のフランス人が気付いた、日本の「あり得ない」裏の顔

  • 4

    失敗学の研究者が見た、日本人の「ゼロリスク」信奉

  • 5

    タリバンがブラックホークを操縦する異常事態、しか…

  • 6

    エヴァンゲリオン、美しく静かなラスト...ファンもこ…

  • 7

    無人島にたどり着いた日本人たちがたらふく味わった「…

  • 8

    動画サイトの視聴で広がる集団疾患、世界の若年層で…

  • 9

    330匹の猫が不審死...原因はペットフードか 重症猫…

  • 10

    日本の元セクシー女優、フィリピンに遊びに行ったら…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中