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NYで生きる!ワーキングマザーの視点

ベイリー弘恵|アメリカ

アメリカでアメフトNFL選手になるための条件とは?

©Betty Hiroko Suzuki

──米アメフトの女子選手ってスポーツの世界に特有のシゴキやイジメとかあるんですか?

スター選手は論外なのですが、ゲームにギリギリ出れない人同士で、もめることが多いです。ロスでチームのオーナーを3年間やったことがありますが、いろいろな人種もいますから、考え方もそれぞれあって。コーチを誘惑したりする選手がいたりとか、いろいろなドラマはありました。

マネージャーが心理カウンセラーのライセンスを持ってたので、選手の話を聞くときには同席してもらって、彼女にまかせてました。たとえば選手から「やめる」って言われても、本当にやめたいのか、止めてほしいのか、心理的な深い意味がわからないと捉え方を間違ってしまいます。彼女はそれを理解して、正しい判断ができていました。

説明するときも、選手を見てると能力がないからボールをとれないってわかっているのですが、本人はクォーターバックが悪いボールを投げるって思ってたりして。話が通じないし、納得してくれないんです。そんなときにも、マネージャーがうまく説明してくれました。

──現在のパートナーが全米でも著名なボディービルダーのミロシュ・シャルチェブさんで、彼のサポーターとして、コーディネーターとして新たなるスポーツの世界へ移行されるそうですが。

パートナーのミロシュは、世界で最も有名なボディービルのコーチと言われています。一昨年は、イギリス、中国、日本、あちこちにセミナー講師として招かれ、私も同行しました。今後は自分がアメフト関係の仕事に就くよりも、彼のサポートでコーディネーターとして仕事をしていくつもりです。昨年も、オーストラリア、ロシアやインドに行く予定でしたが、コロナ禍で全て延期になってしまいましたが。

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©Betty Hiroko Suzuki

──これまでベティさんご自身も、ロスに居た頃には、著名な日本のスポーツ選手らのトレーニングコーディネーターをやっていたそうですね。

日本代表選手でいえば、ラグビー、ビーチバレー、バスケットボール、野球、選手以外にコーチや監督も泊まったことがあります。

スポーツと名がつくものは、残念ながら、日本はアメリカより10年遅れてる気がします。スポーツのためのトレーニグ、スポーツ障害後のリハビリやスポーツ栄養学などです。たとえば栄養でいうと、塩分はミネラルだからとりなさいというのが、今のアメリカの指導です。しかし、塩分は高血圧になるというのがいまだ日本の理論。水分さえとれば、塩分は身体にたまらないですから。(ただし既に高血圧の方は塩分を控えてください。)

日本では、オリンピックレベルの選手たちは別として、子供たちにスポーツを教えているのが、スポーツ専門で学んできたプロのトレーナーではないことがよくないのかもしれません。たとえば野球を例にとると、もう少しで甲子園に行けたんだというような近所のおじさんたちが野球を教えているので、当時の技術は学べていてもそれは今の技術ではありません。

チームスポーツは日本人に向いているって思っています。だけど、あるプロ野球の選手が家に来たとき、『ベティがうちのチームのコーチなら、チームも強くなる』。って言ってたことがあって、アメリカ的な考えでいえば、『みんなが同じように習うなら、あなたが試合に出れないよ』って本当は言いたかったです。

アメリカでは、チーム内も敵だから、横並びというのは甘い。そういう点でいえば、アメリカ人のほうがシビアですね。自分が自分がって人が多いです。私が練習してて、これができないって思ってると、その同じ練習をコーチに見せつけるかのように、隣で私のほうがうまいのよって、やって見せる。

──日本に行ってアメリカで通用するようにスポーツで持つべきメンタルをぜひベティさんに教えていただきたいですね。これからの日本のスポーツ選手は、どうしていくべきですか?

うちに泊まった中でも、チームスポーツでない、個人スポーツの選手たちは、みんな強く自立していました。例えばテニスやゴルフなどのスポーツです。一人で航空券やホテルを取って、一人で試合会場にたどり着かなきゃいけないのはもちろん、コーチなども全て自分で決めなくてはなくてはなりませんから、自然と強くなりますよね。

アメフト、バスケ、野球、アイスホッケー、この4大スポーツの中で、未だ日本人が出てきていないのが、残念ながら、アメフト(NFL)です。どんな能力が足りないのですか?どうすれば日本人選手がNFLの選手になれるのでしょう?という質問をよく受けますが、まずは、英語ができて、ガタイがあって(体格がよい)、アメフト経験があることが、スタートラインです。このスタートラインに立っている選手で個人スポーツマインドを持っていれば、NFL日本人選手が生まれる日も遠くはないと思っています。

【関連リンク】
ベティ鈴木オフィシャルサイト

 

Profile

著者プロフィール
ベイリー弘恵

NY移住後にITの仕事につきアメリカ永住権を取得。趣味として始めたホームページ「ハーレム日記」が人気となり出版、ITサポートの仕事を続けながら、ライターとして日本の雑誌や新聞、ウェブほか、メディアにも投稿。NY1page.com LLC代表としてNYで活躍する日本人アーティストをサポートするためのサイトを運営している。

NY在住の日本人エンターテイナーを応援するサイト:NY1page.com

ブログ:NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

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