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イタリア事情斜め読み

ヴィズマーラ恵子|イタリア

こうしてイタリアに変異株オミクロンが入ってきた、EU第4波イタリアの状況

iStock- Andrey Zhuravlev

11月27日、イタリアでも南アフリカで発見された新変異株オミクロン(バリアントB.1.1.529)が確認された。

モザンビークからの出張から帰国した感染者はワクチン接種を受けており、国内3つの都市を移動したという。

新変異株オミクロンに陽性の最初の感染者の男性は、イタリアの石油ガス会社ENIのエンジニアである。モザンビークからイタリアに戻り、会社による定期検査を実施した。
出発時、彼の健康状態は良好で、症状はなくCovidには陰性だった。
彼がとった移動経路は、まず11月11日にローマ・フィウミチーノ空港に到着、車でカゼルタに行き、家族と数日過ごした。
11月15日、レンタカーでミラノに行き、ミラノ市内のホテルで1泊した。
翌朝11月16日、朝食ルームで離れた場所で食事をした後に、会社が行う従業員の健康診断のために医療施設に行き、そこでPCR検査を受けた。
彼は、モザンビークに戻らないといけないので、車でローマのフィウミチーノ空港に向けて出発したが、移動中に施設の医師から電話がかかり、PCRの結果が陽性だった(コロナウイルスに感染している)という知らせを受けた。その後、カンパーニャ州のカゼルタまで直行した。妻、義母、義父、2人の小さな子供達も陽性が確認された。家族全員が感染していた。子供たちの通う学校は即学級閉鎖になり、濃厚接触者とされ隔離されている。
現時点では、ロンバルディア州で新変異株オミクロンに感染した人はまだいないと認定されている。
イタリアに入ってきた新変異株オミクロンが入ってきたという最初のニュースは、臨床微生物学研究所ミラノのサッコ病院におけるウイルス学生物チームによって診断され発表された。

| こうしてイタリアに変異株オミクロンが入ってきた

このオミクロンに感染した最初の第一感染者のことをイタリアでは「患者0(ゼロ)」と呼ぶ。
この患者0、11月11日にモザンビークから到着した48歳のEniの従業員は、現在、家族と離れ隔離されている。家族も全員陽性だが、全員、無症状で軽度の症状を示しているという。
彼は、「私は元気です。ここ数ヶ月のうちに2回のワクチン接種を受けていたことに感謝しています。」と答えている。また、自身が取った行動と経緯については、「モザンビークを出発する前のPCR検査では陰性でした。会社による定期検査でも健康状態は良好で、症状はなく感染しているなんて思いませんでした。ずっと社会的距離、ソーシャルディスタンスを尊重して行動していました。」と。

男性は、ワクチンは2回接種完了している。出発前のPCR検査では陰性だった。症状もなく、健康診断でも良好、帰る前のPCR検査でいきなりコロナウイルスに感染し陽性だと告げられたという具合いである。しかも、それが新変異株オミクロンで患者0だと認定された。
本人はどれほど驚いたことだろう。
カンパーニャ州カゼルタ在住の家族の行動と子供たちが通う学校の状況が、わかってきた。

昨日、カゼルタ市のカルロ・マリノ市長が、保健所の裁量で、患者ゼロの子供たちが通う学校の中央の複合施設だけでなく、市内に点在する3つの複合施設を閉鎖するという決定を下した。患者ゼロの子供の1人のクラスから、3人の生徒と、複数の教室で授業を行った教師1人、および学校管理者の自宅で勤務している介護者1人の合計5人がコロナウイルスに陽性だったことが発覚した。数時間後にそのバリアントがオミクロン株かどうか間も無くシーケンスが完了するという。

イタリアは即座に、8カ国からの入国禁止。アフリカ南部からのアクセスとフライトをブロックした。
過去14日間に南アフリカ国内およびレソト、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビア、エスワティニに滞在した人はイタリアには入国できない。
新変異株症例はオーストラリア、ドイツ、チェコ、ベルギー、イギリスでも確認されている。

| 進化するイタリアのワクチン証明「スーパーグリーンパス」

11月24日に閣僚評議会によって決定した強化されたグリーンパス「スーパーグリーンパス」の発行が12月6日から開始される。これは、反COVIDワクチン接種した人か治癒した人にのみ発行される証明書であり、その有効期限は9ヶ月間。証明書をダウンロードするのではなく、12月6日から自動的に有効になるというものである。

また、12月6日月曜日から公共交通機関では、基本的な「ベーシックグリーンパス」(分子バッファーは72時間有効、抗原バッファーは48時間有効)を取得することも義務付けられた。
その他、労働者は「BASEベーシックグリーンパス」を持つ義務および12月15日からワクチン接種義務化が課せられていた職種がある。

-行政保健スタッフ
-学校の教師と管理スタッフ
-軍隊
-警察(刑務所警察を含む)
-公的救助隊員

以上の職種はグリーンパスを持つことが義務化された。

「強化された」スーパーグリーンパスなしで提供されている場所に入ると、400ユーロ (約5万1千円)〜1,000(12万8千円)ユーロの罰金。
-スポーツイベントの観客
-屋内ケータリング
-パーティーやディスコ
-ショー、公共の儀式クラブ
パスをチェックしなかった施設には400〜千ユーロの罰金。3日間で3回の罰金が科せられたしせるには10日間の閉鎖、営業停止。

「基本」ベーシックグリーンパスなしで提供された場所に入ると、400ユーロ (約5万1千円)〜1,000(12万8千円)ユーロの罰金。
-高速列車
-飛行機
-地方公共インフラ(バス、トラム、地下鉄)
-ジム、プール
-更衣室
-ホテル
ベースグリーンパスの所持をチェックしコントロールしていない可能性があるとみなされる管理者には400ユーロ (約5万1千円)〜1,000(12万8千円)ユーロの罰金。


政府は管理アプリケーションC-19を更新している。
これにより、グリーンパスを提示する人がそれをバッファー「ベーシックグリーンパス」の下に持っているかどうか、または逆にワクチンやイベントヒーリングの際に必要なスーパーグリーンパスを持っているかを区別することができるという。

政府によって可決された法令は、実際には、危険度に伴い地域ごとに色分けされたカラーバンドのシステムも適応され、それぞれ新しいルールへと変更される。


【12月6日からのホワイトゾーンの新しいルール】

・アクティビティはすべてオープンで、旅行や移動に制限はない。
・屋内でマスクを着用する義務がある。

○少なくとも「基本」ベーシックグリーンパス以上が必要になり、ベーシックグリーンパスでできることは

-公共交通機関を利用できる。
-ジムまたはプールに行くことができる。
-更衣室利用可能。
-ホテル宿泊可能。
-公共交通機関を利用可能:高速列車、地域交通機関、地方公共交通機関(バス、長距離バス、路面電車、地下鉄)を利用できる。
-飛行機に搭乗できる。
-屋外レストランで食事ができる。
-スキーリフトに乗ることができる。

「強化された」スーパーグリーンパスを持っている人は、次のこともできる。
-屋内のレストランで食事が可能。
-映画館や劇場へ入場が可能。
-スタジアムでの観戦が可能。
-公のパーティーや式典に参加できる。
-クラブに行くことができる。


【12月6日からのイエローゾーンの新しいルール】

・屋外でマスクを着用することは依然として義務。
・屋内レストランは最大4名様までが利用できる。

「強化された」スーパーグリーンパスを持っている人は、次のことができるようになる。
-テーブルにつける人の人数に制限なし、レストランで屋内にとどまることが可能。
-クラブに行くことができる。


【12月6日からのオレンジゾーンの新しいルール】

すべての活動はオープンのままだが、仕事、必要性、緊急性の理由を除いて、居住地の市町村を離れることはできない。ただし、「スーパーグリーンパス」を持っている人には禁止事項は適用されない。

○「基本」ベーシックグリーンパスだけでは、レストランに行くことができなくなる。
食べ物を持ち帰るテイクアウトだけ可能。

「強化された」スーパーグリーンパスを持っている人は、次のことができるようになる。
-自分の地域の外でも自由に移動できる。
-バーとレストランで食事が可能。
-ジムまたはプールに行くことができる。
-映画館や劇場へ入場が可能。
-スキーリフトに乗ることができる。
-見本市や会議への参加することができる。
-遊園地へ入場とスパの利用が可能。

| イタリア3回目の追加ブースター本格化

ロンバルディア州では40歳未満のワクチンの3回目ブースター接種の予約ができるように急ピッチで調整中である。来週12月7日(火)より予約ができるようになるのは、122,000人が登録されている20歳〜30歳代である。初回接種の予約は減少しているという。つまり、イタリアでは若い層ほど接種率が高い事を意味する。20〜29歳の接種率は85%、30〜39歳で80.8%、40〜49歳が一番低く79.4%の接種率である。
80〜89歳の95.8%が予防接種サイクルを完了している。2人に1人は免疫化されたことになる。

| イタリア全体での予防接種状況

データ2021年12月1日現在の最新データによると、
ワクチンサイクルを完了した人(2回もしくはJ&Jの場合は1回)45.687.095人(総人口の75.9%)
少なくとも1回の接種を受けた人 47,229,690人(総人口の78.4%)
3回目の追加ブースター接種を受けた人 6,579,791人(総人口の10.9%)
7日間で2,295,135回分の投与が行われ、合計103,990,170回。

ワクチンを接種した人口が増加している(1回目投与は、先週と比較して+ 40%の増加)。
接種人口の約16%である840万人がNO VAX(ワクチン反対派)のハードコアだが、それも薄まっている。トリエステでは20万人強の人口のうち7万人はNO VAX。が、この1ヶ月で25%減り5万2千人がワクチンを接種した。

トリエステと共にイタリアでワクチン未接種者数が最も多い都市の1つであるボルツァーノでも、昨日、ASLが主催するオープンデーに約2,000人が並んだが一部は拒否された。スーパーグリーンパス、新変異株オミクロンだけでなく、3回目ブースター予約の人の為の容量だったから。

| イタリアでも認可前倒し、5〜11歳の子供への予防接種について

ヨーロッパでは、1週間早く前倒しされ、5〜11歳の子供への予防接種が開始される。これは、Covid-19緊急事態に関する記者会見中に、EU連合のウルズラ・フォンデアライエン委員長によって12月13日に線量が到着すると発表された。
フォン・デア・ライエン委員長からの報告によると、実際、子供向けのファイザーワクチンの投与は「12月13日から準備が整う」と言う。
ファイザーが5〜11歳の子供用のワクチンを短期間で確実に配布できるように実施した。
ロイターの報告によると、ドイツでは約240万回の投与が可能になるとのことだ。
そして、3回目ブースター接種は、妊娠中の女性である場合は接種の順番が優先される。

欧州医薬品庁(EMA)は5歳〜11歳の子供にファイザーのワクチンの投与を許可し、ワクチン接種できる人の数を増やした。イタリア医薬品庁(Aifa)からも許可に前向きであり、イタリアでも5歳〜11歳の子供に反COVIDワクチン接種できるようになる。技術科学委員会が12月3日までに決定する

 

Profile

著者プロフィール
ヴィズマーラ恵子

イタリア・ミラノ郊外在住。イタリア抹茶ストアと日本茶舗を経営・代表取締役社長。和⇄伊語逐次通訳・翻訳・コーディネータガイド。福岡県出身。中学校美術科教師を経て2000年に渡伊。フィレンツェ留学後ミラノに移住。イタリアの最新ニュースを斜め読みし、在住邦人の目線で現地から生の声を綴る。
Twitter:@vismoglie

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